日本人が地球の海水を飲み干すには何年かかるか?_推定15

フェルミ推定

今日も頭の体操を兼ねてフェルミ推定を行います。
本日のお題は「日本人が地球の海水を飲み干すには何年かかるか?」です。

実際には塩水を飲むことは無いし、水を飲んでも汗などで海に戻っていくわけですが、
あくまでも、「塩水を飲めて、汗なども出ないという仮定」の話を考えてみます。

それでは推定してみます。

 

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推定

推定の結論を先に示すと、日本人が地球の海水を飲み干すには2300万年かかると推定されました。

推定は、②を①で割ることで計算しています。

①日本人が年間に摂取する水分量

②地球の海水量

では、それぞれの結果を確認していきます。

日本人が年間に摂取する水分量

日本人が1.2億人として、1日当たり平均で次のような水分を取ると仮定します。

ペットボトル0.5ℓ:1.5本

食事中のお茶等0.2ℓ:3杯

食事中の汁もの0.1ℓ:2杯

合計は1.55ℓとなりました。

従って、日本人が年間に飲む水の量は

1.2[億人] × 1.55[ℓ] × 365[日] = 67,890,000,000[ℓ]

 

1000[ℓ] = 1[m3]なので、

日本人が年間に摂取する水分量は、67,890,000[m3]となります。

 

地球の海水量

地球の外周が約4万kmであることを基準にして、地球の海水量を推定します。

2 × 3.14 × 地球の半径 = 40,000[km] なので

地球の半径 = 6,369[km]となります。

 

海の平均的な水深が分からないのですが、静岡の駿河湾が富士山と同じくらいの高さ(深さ)があるという事を知っています。世界の海は場所によってはもっと深いところもあるものの、世界の海の平均的な深さを、約4km(富士山と同等程度)として海水量を計算します。

球体の体積の求め方は、「4 ÷ 3 × 3.14 × 半径の3乗」です。

海水量を計算するためは、地球の体積を出して、岩盤層の体積を引き、地球の表層に海面積比70%を掛けます。

海水量 = (半径6,369kmの地球の体積 ー 半径6,365kmの岩盤層の体積)× 70%

海水量 = {4 ÷ 3 × 3.14 ×(6,369^3 - 6,365^3)} × 70%

従って、地球の海水量は、1,577,871,592[km3]と推定されました。

 

日本人が地球の海水を飲み干すには何年かかるか?

個々の推定結果は次のようになりました。

①日本人が年間に摂取する水分量:67,890,000[m3] = 67.89[km3]

②地球の海水量:1,577,871,592[km3]

 

よって、①を②で割ると23,241,591年、

つまり日本人が地球の海水を飲み干すには約2300万年かかると推定されます。

 

答え合わせ

最後に答え合わせをしてみます。

1日の水分摂取量については、インターネットで調べてもざっくり1.5ℓとなりました。従って、日本人が年間に摂取する水分量は、67.89[km3]で概ね合っていると思われます。

海の水深については、3~6kmの範囲が広く、海水の体積は約13億5000万[km3]という事なので、推定結果と概ね合っています。

実際に調査した結果からも、日本人が地球の海水を飲み干すには約2000万年の年月がかかることになります。

途方もない数字ですが、それだけ潤沢な水によって生物たちは支えられているということなんですね。

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