ネクタイの市場規模は?_推定28

フェルミ推定

今日も頭の体操を兼ねてフェルミ推定を行います。
本日のお題は、日本における「ネクタイの市場規模」です。

 

個人的な話になりますが、
夏はネクタイって暑いから嫌なのですが、冬は風が入らないので暖かくて助かります。

ネクタイは「みんながしているからする。スーツ着ているからする。」のように、必要に迫られて買う要素が強いですが、一方ではおしゃれな要素も持っているため、高価格帯のものもあります。
ただ、クールビズや、IT系のラフなスタイルなどでスーツ自体が減ってきています。
市場規模をざっくりと推定してみます。

 

スポンサーリンク

推定

推定の結論を先に示すと、ネクタイの市場規模は、約1,920億円と推定されました。

ネクタイの市場を大きく二つに分けています。

ネクタイの市場規模 = 仕事用の市場規模 + イベント(冠婚葬祭)用の市場規模

日本の人口を約1.26億人として、各年齢層の人口は2015年の実績値を使用しています。
各年齢層に対して、各パラメータを想定していきます。
なお、今回は男性のネクタイのみと考え、各年齢層の半数が男性だと仮定します。

仕事用

各年齢層でネクタイを使用する比率を考えます。管理系の仕事が多くなってくる40-59歳で50%の人が仕事でネクタイを着用するものとして、それ以外の年齢層は使用比率を低く想定しています。

1年間に購入するネクタイ数は、若い世代で年間平均3枚としています。そして年齢層が高くなってくるほど、古いネクタイがたまっていたり、お洒落に気を使わなくなっていくので購入枚数が減少していくと考えます。

ネクタイの平均単価は、若い世代で3000円としています。ネクタイには1000円から15000円くらいまでの価格帯があると思いますが、比較的安い物を購入すると想定しています。年齢層が上がっていくにしたがって、平均価格が上がると考えます。

このような条件で考えますと、
仕事用ネクタイの年間枚数は約3300万枚、市場規模は約1560億円と推定されます。

イベント用

各年齢層でネクタイを使用する比率は、一律で90%とします。これは、ほとんどの人が何等かの冠婚葬祭に出席する機会があるからです。

1年間に購入するネクタイ数は、若い世代で0.2枚としています。これは5年で1枚くらいのペースです。人によっては仕事用と兼用する可能性もあるので、少し低めに見積もっています。40歳以上は0.1枚にしています。

ネクタイの平均単価は、一律で6000円としています。冠婚葬祭で使用するネクタイは綺麗さなどが求められるため、仕事用よりも高いと想定します。

このような条件で考えますと、
イベント用ネクタイの年間枚数は約600万枚、市場規模は約350億円と推定されます。

合計

2つの市場を合計すると、
ネクタイの年間枚数は約3900万枚、市場規模は約1920億円と推定されます。

答え合わせ

最後に答え合わせをしてみます。

市場規模そのものは探せませんでしたが、枚数に関するデータはありました。

東京ネクタイ共同組合のHPによりますと、

平成27年の日本のネクタイ生産および輸入は、合計で220,251(千本)

のようです。

仮にこの数値に1枚あたり4000円くらいを掛けてみると、約880億円となります。

 

こちらで推定したネクタイの枚数は3900万枚だったので、枚数自体を約2倍に見積もったようです。

感覚的には購入する枚数をが半分では足りないと思うので、ネクタイ使用比率を高めに見積もった可能性がありそうです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました