今日も頭の体操を兼ねてフェルミ推定を行います。
今日のお題は、「学習塾の市場規模」です。
推定
推定のための仮定を考えていきます。
まず小学生、中学生、高校生の1学年の人口を100万人と仮定します。また、都市部と地方に半分ずつの人口がいるとします。
塾を使う人口割合を都市部の高校3年で70%として地方は都市部に対して15ポイント低い割合とします。これは、中学や高校で私立に行く人の割合が高いことを想定しています。
また、小学1年の地方の割合が5%となるように中間の学年の割合をざっくり調整します。
また、月謝は小学生で10,000円、中学生で20,000円、高校3年で40,000位を想定してみます。イメージでは、小学生は年間10万円、中学生は年間25万円、高校生は年間50万円程度です。
上のような仮定で市場規模を推定すると、都市部の市場規模は6,600億円、地方の市場規模は4,600億円で、合計で1兆1,000億円程度の市場規模と推定されました。
答え合わせ
最後に答え合わせをしてみます。
経産省の平成27年特定サービス産業実態調査によりますと、学習塾の市場規模は9,300億円程度のようです。内訳は下記のようです。
集団指導方式:6,300億円(小学生2,400億円 中学生2,900億円 高校生1,000億円)
個別指導方式:3,000億円(小学生500億円 中学生1300億円 高校生1,200億円)
推定での全体の規模感は合いましたが、こちらの推定では小学生1,100億円 中学生2,300億円 高校生6100億円 となり高校生に比重がよっていました。しかし、実際は小学生の市場規模はもっと大きいようで、月謝の単価を低めに見積もってしまっていたようです。(実際は年間20万円程度
これまで行った推定結果に興味のある方はこちらからどうぞ
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