釣りの市場規模は?_推定11

フェルミ推定

今日も頭の体操を兼ねてフェルミ推定を行います。

お題は「釣りの市場規模」です。釣り市場といっても広いので、エサ代と道具代の規模に限定します。イメージとしては、釣り具屋全体の売上規模です。

 

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推定

推定のための仮定を考えていきます。

日本の人口を1.2億人として、100歳までの10歳刻みの各年齢層に均等割りつけすると、1つの年齢層(10歳)あたり1,200万人です。

釣りは男性の方が圧倒的に多い趣味なので男性のみで推定し、男性の20分の1の市場規模を女性が持っていると考えます。

まず、釣り人の比率を考えてみます。これまでの経験から、男性の釣り人比率属している集団の20%を超えることはなかったので、釣り人比率の上限を15%と考えます。釣り人比率の上限が働き盛りの40~60歳だと考えて、その年齢層から離れると、釣り人比率が下がっていくものと考えます。このように考えると、釣り人人口は、下記のように推定されます。

男性:480万人

女性:20万人

合計:500万人

 

年間の釣行回数は、12回と仮定します。実際には、毎週行く人もいれば、年2~3回という人もいると思いますが。

次に、年間の釣り費用を考えます。1回当たりのエサ代&ルアー代は、サラリーマン世代で1,500円として、若い年齢層&年配層は500円とします。

道具代(ロッドやリール等)は、4年(約50回の釣行)に一度買い換えるとして計算します。サラリーマン世代が買い替えの度に平均50,000円使うとすると、1回あたりの道具代は約1,000円となります。年齢層&年配層の道具代は500円(4年で25,000円の道具購入)、年配層は1,000円とします。このように考えると、1人当たりの年間釣り費用は、12,000~30,000円となります。

まとめると下の表のようになります。

 

それぞれの年齢層の釣り人人口と、年間釣り費用を掛け合わせることで、釣りの市場規模は下記のように推定されます。

男性:約1220億円

女性:約60億円

合計:約1300億円

 

答え合わせ

最後にインターネットで答え合わせをしてみます。釣りの市場規模で調べてみると下記のような情報を見つけました。

2015年釣用品の国内出荷規模は1,280億円 (エサ代を含む)

出典:第19回 釣用品の国内需要動向調査報告書

推定規模は約1,300億円だったので、ほぼ同等規模で推定できていました。

 

また、釣り人人口についても調べてみると下記のような情報を見つけました。

2014年の釣り参加人口は670万人(ルアー含む・フライ以外)

出典:2015 レジャー白書

釣り人人口の推定値は500万人だったので、釣り人は少なめに見積もっていたようです。

 

推定仮定を振り返ってみると、釣り人人口を少なめに見積もってしまった分、1人当たりの年間釣り費用を大目に見積もっているという事が分かりました。

あくまでも推定なので実際とは異なるわけですが、推定の元となった自分の感覚と、実際との対比をすることで、感覚を磨いていくことが重要だと考えています。

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