【周期的/規則的な処理に使える】エクセルの割り算で商と余り計算する方法

Excel

エクセル/Excelでの四則演算(足し算・引き算・掛け算・割り算)は、小学校で習ったことをベースにエクセルでの記号(+ - * /)を使って直感的に計算できます。簡単に大量のデータを計算できるのでとても便利です。

しかし、仕事をしていると単純な四則演算で得られた答え(値)だけでは対応できない案件に出くわすことがあります。
例えば、「あるメンバーリストがあり、5人毎にチームを作ってリーダーを機械的に決めたいとき」などは、四則演算の計算結果だけでは対処できませんが、割り算の「商」と「余り」を使えば対処できます。

このように、周期的/規則的に何等かの処理を行いたいときには「商」と「余り」の使い方を知っていると対応の幅が広がります。

という事で、今回はエクセルで割り算の「商」と「余り」を計算する方法について紹介します。

 

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QUOTIENT関数とMOD関数

割り算の商と余りを求める場合には、QUOTIENT関数とMOD関数を使います。

QUOTIENT(分子,分母)
分子を分母で割ったときの商の整数部分を返す。
MOD(分子,分母)
分子を分母で割ったときの余りを返す。

 

使用イメージを示します。
B列に記入されている「0から始まる連番」を分子として使用し、分母としてD4の値(4)を使用します。

商を求める数式はこのようになります。
C4=QUOTIENT(B4,$D$1)

余りを求める数式はこのようになります。
D4=MOD(B4,$D$1)

C4とD4のセルを下方向にコピペすれば、商と余りが自動で計算できます。

 

QUOTIENT関数とMOD関数の周期性について

「0から始まる連番」を分子として使用し、分母を4とした時のQUOTIENT関数とMOD関数をグラフにして、割り算の特徴を視覚的に理解してみましょう。

青いプロットがQUOTIENT関数となりますが、「連番を分子としたQUOTIENT関数は周期的に値が増える」という特徴が見て取れます。
オレンジのプロットがMOD関数となりますが、「連番を分子としたMOD関数は周期的に値が増える+周期的に0にリセットされる」という特徴が見て取れます。

 

QUOTIENT関数とMOD関数の活用ポイント

さきほど、周期性について視覚的に理解していただきましたが、周期性こそがQUOTIENT関数とMOD関数の活用ポイントになります。

周期的に値を加算して処理を行いたい場合は、QUOTIENT関数を使う。
周期的に値を加算しつつ、周期的に値を0にリセットしたい場合はMOD関数を使う。

と覚えておくと良いと思います。

様々なデータを扱う場合には、データが自分が使いたい形になっていない場合があります。しかし、個々のデータは何らかの周期性や規則性をもって作られています。その周期や規則を把握出来れば、QUOTIENT関数とMOD関数を使う事で自分の好きな形にデータの形を変える事もできます。そんな活用事例を次の記事にまとめています。

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最後に

以上、割り算の商と余りを求めるQUOTIENT関数とMOD関数について紹介しました。

エクセルの関数の中ではスタメンとは言えませんが、周期的/規則的な処理をするときには必ず役に立ちます。
使い方を知っていればいつか使えるタイミングが来ます。記憶の隅にとどめておくと良いと思いますよ。

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