テニスコートの数は?_推定32

フェルミ推定

今日も頭の体操を兼ねてフェルミ推定を行います。
本日のお題は、日本における「テニスコートの数」です。

 

前回は野球場の数をかなりラフに推定してみてそこそこ合っていたので、
今回も同様にラフに推定してみて考え方が通用するのか確認してみたい思います。
それでは推定を行います。

 

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推定

推定の結論を先に示すと、日本のテニスコートの数は約36,000コートと推定されました。

前回と同様に、テニス人口を推定し、必要なテニスコート数を推定します。

テニス人口の推定

日本人口1.2億人が、「0~100歳までの寿命で10歳の年齢層別に均等に存在する」と仮定すると、10歳の年齢層の人口は1,200万人となります。

テニスは男女あまり関係なく出来るスポーツですが、年齢としては10歳以上70歳未満くらいの層が多い印象です。

テニスを本気でやる可能性があるのは、主に13歳~23歳くらいまでの若者世代だと思われます。簡単に考えるため、10代の人口のうち3%の人が本気でテニスに取り組んでいるとすれば、その人口は36万人となります。(1,200万人 × 5%)
高校時代に40人クラスに1~2人くらいテニス部の男女がいるイメージです。

テニスを趣味でやるのは20~70歳の世代と思われます。これらの世代においては、2%程度の人口がテニスを趣味でやると仮定すると、120万人となります。 (1,200万人 × 2% × 5)

まとめると、本気でテニスをする人口は36万人。趣味でテニスをする人口は120万人と推定されました。

テニスコート数の推定

テニス人口が最も活動する曜日を仮に土曜日と考えてみます。

本気でテニスをする36万人は基本的に土曜日もテニスをすると考えます。
趣味でテニスをする人たちのうち25%、つまり30万人が土曜日にテニスをすると考えます。これは、4週間のうちどこか1回は土曜日にテニスをするくらいの頻度イメージです。
合計すると、土曜日にテニスをする人は66万人と仮定します。

テニスをする時間が仮に2時間だとすると、午前中で2枠、午後で3枠程度とれます。
したがって、1枠の時間帯でテニスをする人口は13万人程度と推定されます。

1つのテニスコートでで平均的に3人(ダブルスとシングルスが半分ずつ)がテニスをしていると考えると、テニスコートが最低でも32,500コート必要になります。(13万人 ÷ 4人 )
ここには、小・中・高校のテニスコートも含みます。

実際には使われないテニスコートもあると考えられるので、10%程度の余裕を持たせると、
テニスコートの数は約36,000コートと推定されます。

 

答え合わせ

最後に答え合わせをしてみます。
テニスコートの数を調べてみると下記のようになりました。

庭球場(屋内)と庭球場(屋外)の合計数

2015年:15,685
(文部科学省 平成27年度_体育・スポーツ施設現況調査より)

こちらでの推定では、36,000コートだったので実際には約半分の結果となりました。

ちなみに実際のテニス人口は、月2回以上テニスをする人口が約180万人との事です。
こちらの推定では、イメージとして月1回以上テニスをする人口が約150万人と推定しましたので、テニス人口は少し少な目の前提で推定したことになります。

ということは、「1枠の時間帯でテニスをする人口は13万人程度」という前提の部分に見当違いがあったという事になりそうです。

仮に、「1枠の時間帯でテニスをする人口を13万人程度」があっていると仮定したとした場合に、実際の15,685面のコート数から、1つのテニスコートで何人がプレーしているかを割り出すと、8.2人になります。
これは少し多すぎですね。
本気でテニスをする人口はさておき、趣味でテニスをする人口の見当の立て方が少し多めの前提となった可能性が高そうです。

 

細かい部分はやはりなかなか合いませんが、大枠としては外していないと思います。

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