今日も頭の体操を兼ねてフェルミ推定を行います。
本日のお題は、「平均的な日本人が生涯で食べるパンの枚数」です。
私は朝食で食パンを食べる事が多いのですが、
これまでに食パンを何枚食べたのだろう?
と何気なく思ったので題材にしてみました。
このお題を聞いてピンと来た人は、恐らくかなりのジョジョ好きでしょう。
「おまえは今まで食ったパンの枚数をおぼえているのか?」
あのディオが放った数々の名言のうちの1つですよね。
「些細なことは意識しないから覚えていないし、そもそも分からない」というニュアンスです。
フェルミ推定は、そんな些細な事に光を当てる手段の1つです。
些細な事/分からない事を意識的に分解し、全体像・概要を掴める状態にします。
話がそれてしまいましたが、戻ってきて推定を行います。
推定
推定の結論を先に示すと、平均的な日本人が生涯で食べるパンの枚数は約2.43万枚と推定しました。
今回の考え方
今回はかなりラフに推定します。
次のような構造で考える事にします。
生涯で食べるパンの枚数 = 平均寿命 × 365日 × 1日に食べるパンの枚数
平均寿命は80歳でざっくり考えるので、1日に食べるパンの枚数を考えます。
1日に食べるパンの枚数
1日に食べるパンの枚数の全年齢層の加重平均値を考えてみます。
平均寿命80歳までを年齢層別に区切って、
「1食の主食に食パンを選択した場合に、何枚の食パンを食べるか」を次のように想定しました。
※食パンではない場合もあると思いますが、食パンでの換算枚数で考えています。
0歳~10歳:6枚切りを0.7枚 (男性:0.8枚 女性:0.6枚)
11歳~60歳:6枚切りを1.5枚 (男性:2枚 女性:1枚)
61歳~80歳:6枚切りを0.9枚 (男性:1枚 女性:0.8枚)
→全年齢の加重平均値:1.25枚 {(0.7×10 + 1.5×50 + 0.9×20)÷ 80}
※各年齢層で男女比率は半々で考えています。
次に、3回の食事において主食に食パンを選択する確率を次のように想定しました。
1食あたりで食パンを選択する確率を想定し、3食分での平均確率を出しています。
0歳~10歳:30% (朝食:70% 昼食:10% 夕食:10%)
11歳~60歳:23% (朝食:50% 昼食:10% 夕食:10%)
61歳~80歳:17% (朝食:30% 昼食:10% 夕食:10%)
→全年齢の加重平均確率:22% {(30%×10 + 23%×50 + 17%×20)÷ 80}
以上の結果から、
1日に食べるパンの枚数 = 1.25枚/食 × 22% × 3食/日 = 0.83枚/日
となりました。
推定結果
先ほどの式に結果を当てはめてみます。
生涯で食べるパンの枚数
=平均寿命 × 365日 × 1日に食べるパンの枚数
= 80 × 365 × 0.83 = 24,236 枚
と推定しました。
答え合わせ
どこかの調査会社が統計値を取っているとは思えないものの、一応ネットで答えらしきものがないかを探してみました。
・・・
・・・
・・・
ジョジョ好きと思われる方々が、計算をしているようです。
答えはありませんが、大学の4年間で約1,000枚くらいという試算をされている方がいます。
単純に80年分に換算すると3.2万枚程度ですね。
それ以外の年齢時点では少し少な目だと考えると2万~3万枚程度でしょうか?
こちらの推定結果は、2.4万枚ですのでお互いに似たような結果を出していそうです。
確からしい調査結果はありませんが、ほかの人と同程度の感覚ではあったようです。
今回は題材選択がふざけているようではありますが、
食パン会社の人たちは恐らく真面目に計算していると思うと、少し申し訳なく思いました。
これまで行った推定結果に興味のある方はこちらからどうぞ
コメント