お米の市場規模は?_推定23

フェルミ推定

今日も頭の体操を兼ねてフェルミ推定を行います。
本日のお題は、日本における「お米の市場規模」です。

ほぼ毎日食べるお米ですが、人口減少や食の欧米化などで規模は縮小しているのではないかと思います。現状の規模はどのくらいかな?とふと思ったので題材に設定しました。

それでは、推定を行っていきます。

 

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推定

推定の結論を先に示すと、お米の市場規模は、2.99兆円と推定されました。
白ご飯の消費量と市場規模に分けてざっくりと推定しました。

 

白ご飯の消費量

日本の人口を約1.26億人として、各年齢層の人口は2015年の実績値を使用しています。
各年齢層に対して、各パラメータを想定していきます。

 

まず1日3食ある中で、白ごはんを食べる平均割合の下記のように想定しました。
0-19歳の年齢層は、70%としました。これは1週間で21食あるとすると、約6食は白ごはんを食べない場合という事を意味します。
20-89歳の年齢層は、80%としました。若者世代よりも白ごはん割合を高くしています。
90歳以上の年齢層は、50%としました。

次は食事一回あたりの白ごはん量の想定です。
10-69歳の年齢層は、男女平均で0.5合としました。イメージとしては、男性が0.55合で女性が0.45合です。
その他の年齢層については、0.5合から徐々に少なくなるようにしました。

白ごはんの消費量については、下記計算式で計算します。
白ごはんの消費量 = 人口×白ごはんを食べる割合×白ごはん量×365日

このように計算すると、年間490億合の白ごはんを消費している事になります。

1合は白米が150g程度だと記憶してるので、1合当たり0.15kgとして、白ごはんの消費量をkg換算します。
その結果、年間75億kgの白ごはんを消費している事になります。

平均単価と市場規模

スーパーで米を買うときの目安は、5kgで2000円前後だという感覚です。
従って、1kgあたり400円として、白ごはんの市場規模を推定します。

 

結果としては、お米の市場規模は2.99兆円と推定されました。

 

答え合わせ

矢野経済研究所のプレスリリースによりますと、

2015年の米飯市場規模(小売金額ベース)は、2兆3,708億円。

とのことです。

 

こちらでの推定結果は2.99兆円なので、20%ほど大き目に見積もったようです。

 

要因をみてみます。

農林水産省の「生産量と消費量で見る世界の米事情」によりますと、

平成26年度の日本の米の消費量は、7,966千トン。

とのことです。

この実際の消費量(7,966千トン)と、矢野経済研究所の市場規模(2兆3,708億円)から米の平均単価を計算してみると、298円/kgとなりました。

 

こちらの推定での米の消費量は7,474千トンだったので、そんなにずれていないようです。
一方、米の平均単価については400円/kgを想定したので、米の平均単価を大き目に見てしまったようです。

10kgの袋で2980円というのは、スーパーの中でもかなり安売りしている単価の感覚です。
消費者全員が常に安売りの米を買うわけでは無いので、
外食やコンビニの白米には輸入米がそれなりに入っているのかもしれませんね。

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