魚介類の市場規模は?_推定19

フェルミ推定

今日も頭の体操を兼ねてフェルミ推定を行います。
本日のお題は「魚介類の市場規模」です。

魚介類に対して家計の支出がどの程度あるか?という意味での市場規模とします。

今年は黒潮大蛇行の影響で魚が取れにくなる可能性があるニュースになっています。
魚の価格が高騰したりする可能性があるようですね。
また、私は趣味で釣りをするのですが、ここのところあまり釣れません。

それでは推定を行ってみます。

 

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推定

推定の結論を先に示すと、家計が支出する魚介類の市場規は、6.5兆円と推定されました。

 

日本の人口を1.2億人として、100歳までの10歳刻みの各年齢層に均等割りつけすると、
1つの年齢層(10歳)あたり1,200万人です。

 

それぞれの年齢層に対して、朝食・昼食・夕食で魚介類を食べる比率を想定しました。

朝食については、
若いほどはパン食に流れていますので若年層の比率を10%としました。
高齢層では比率を20%としました。20%は1週間に1度以上魚を食べる頻度です。

昼食については、
20歳以下は20%としました。これは、給食などがあるので最低でも週1回以上は魚を食べる事を想定しました。
それ以外の年齢層は、週1回想定の15%としました。

夕食については、
20歳以下は10%としました。夜は肉がメインになる事を想定しています。
それ以外の年齢層は、週1回想定の15%としました。

 

次に、1食当たりの魚介類の食費の想定をします。

41歳から70歳までを500円としました。これはスーパーの刺身パック1つくらいの想定です。
実際にはもっと高い魚もいれば、安い魚もいるものの、平均として500円を設定しました。
それ以外の年齢層は、その金額以下になるようざっくり想定しました。

 

最後は、次の計算式で各年齢層に食費を計算します。

人口 × 365 × (朝食の比率 + 昼食の比率 + 夕食の比率) × 1回当たり食費

 

50歳から60歳代までの市場が最も大きく推定され、
全体としては6.5兆円の市場規模となりました。

 

答え合わせ

調査結果そのものが無いので、いくつか数値を組み合わせて答えを確認します。

 

水産庁の「水産物の消費・需給をめぐる動き」によりますと、

魚介類の国内消費仕向け量@2013年は、622万トン

※国内生産量は429万トン 輸入量は408万トン

のようです。

また、水産庁の「水産物の消費動向」によりますと、

生鮮魚介の平均単価@2013年は、136円/100g (1360円/1kg)

のようです。

 

これらの数値から、想定される家計の支出は
622万(トン) × 1000(kg/トン) × 1360(円/kg) = 8.5兆円
となります。

 

こちらで推定した市場規模は、6.5兆円なのでそれなりの精度で合っていそうです。
実際には、もう少し1食当たりの単価が高いか、魚介類を食べる頻度が高いようですね。

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