今日も頭の体操を兼ねてフェルミ推定を行います。
今日のお題は、「日本人が一日に食べる米粒の数」です。
推定
推定のための仮定を考えていきます。
まず、1合のご飯には、何粒の米が入っているか?を考えます。
1合:180[cc] つまり 180[cm3]
米一粒のを立方体とみなした場合の大きさ: 0.2 × 0.3 × 0.6 = 0.036[cm3]
1合に入っている米粒の数(立方体の米): 180 ÷ 0.036 = 5000[粒]
実際の米は、卵型をしているため、立方体で考えた米粒の数よりも多くなります。
その割合を1.2倍程度と仮定すると、
1合に入っている米粒の数(隙間補正後):5000 × 1.2 = 6,000[粒]
次に、日本人の人口を120,000,000[人]として、
それぞれの年齢の人数、1日に食べるご飯の合数、米を選択する割合を以下のように仮定します。
人数 × 合数 × 米選択率 が年齢毎の米の消費量になります。
大人で三食ご飯を食べる場合には、2合食べるものとします。
1~10歳 15,000,000[人] 1.5[合] 80[%]
11~20歳 15,000,000[人] 2[合] 80[%]
21~30歳 15,000,000[人] 2[合] 70[%]
31~40歳 15,000,000[人] 2[合] 70[%]
41~50歳 15,000,000[人] 2[合] 80[%]
51~60歳 15,000,000[人] 2[合] 85[%]
61~70歳 15,000,000[人] 2[合] 90[%]
71~80歳 15,000,000[人] 1.5[合] 90[%]
上記過程において、日本人の1日当たりの米の消費量は、180,750,000[合]となります。
よって、日本人が一日に食べる米粒の数は、
216,000,000 × 6,000 = 1,084,500,000,000[粒]
1兆800億粒と推定されます。
答え合わせ
最後に答え合わせを行います。
米の年間消費量は、約7,000,000[トン/年]だそうです。
つまり1日当たり 19,178[トン/日]です。
米1一粒あたり 0.02[g/粒]なので、
19,178,000,000[g/日] ÷ 0.02[g/粒] = 958,900,000,000 [粒]
となります。
推定結果は、実際の統計値と概ね同じ値になりました。
これまで行った推定結果に興味のある方はこちらからどうぞ
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