宅配便の年間市場規模は?_推定39

フェルミ推定

今日も頭の体操を兼ねてフェルミ推定を行います。
本日のお題は、日本における「宅配便の市場規模」です。

 

運送業界の人材がひっ迫しているというニュースが聞く事が多くなってきました。
この背景には、高齢化による人材不足と、宅配便の荷物数の増加があるとか。。。

実際私も10年前に比べて、明らかにネットショッピングをする頻度は増えています。
また、購入する品目も増えてきました。前は家電製品が多かったのですが、最近では日用品や店頭では扱っていないニッチ商品なども購入しています。

人口の減少という向かい風はあるものの、荷物数では追い風が吹いていると思われる宅配便業界について推定してみたいと思います。
最後に答え合わせ(検証)もします。

それでは始めます。

 

スポンサーリンク

推定

先に結論を示すと、日本の宅配便の市場規模は約6.2兆円と推定されました

 

今回は次のような大枠で推定を行いました。

宅配便の市場規模 = 宅配便数量 × 平均単価

詳細を見ていきます。

宅配便数量

日本の人口が1.26億人として、各年齢層別の人口ピラミッドは実際のものを用います。

まず宅配便常用率というものを考えてみます。
20~69歳の年齢層の人は、90%の人達が宅配便で荷物の受け渡しをしているとしました。つまり、ほとんどの人が、商品の受け取りや、贈り物の受け取りで宅配便を利用しているという前提です。
それ意外の年齢層は、基本的には、自分自身で買い物を行う率が減ってくるので、10%~70%くらいの比率としました。

次に、月間宅配便受取頻度を考えてみます。
これは、ひと月の間に何個の荷物を受け取るか?を表す数値として考えています。20~49歳の年齢層は平均的に10個/月の荷物を受け取ると仮定しました。イメージとしては、自分自身への商品購入で9個/月、家族・知人からの贈り物などで1個/月くらいです。
それ以外の年齢層は自分自身への商品購入の数量が減ってくると考え、1~7個/月としました。

宅配便数量は次の関係式となります。

宅配便数量 = 人口 × 宅配便常用率 × 月間宅配便頻度 × 12

日本における年間宅配便数量は、約78億個と推定されました。

平均単価

宅配便の平均単価は、50歳以上の高齢層を1000円としました。
一方、50歳未満を700円としました。

この理由としては、50歳未満の人のほうが通販などでの宅配便利用が多いと考えられるためです。通販などの業務用での宅配便は、個人の料金形態よりも安いと考え、700円としました。

宅配便の市場規模

宅配便の市場規模は下記の関係式となります。

宅配便の市場規模 = 宅配便数量 × 平均単価

これまでの推定結果を当てはめると、宅配便の市場規模は約6.2兆円と推定されました。

答え合わせ

最後に答え合わせをしてみます。

市場規模そのものを探すことはできませんでしたが、宅配便の数量は統計値が存在しました。

宅配便取り扱い実績の推移

平成28年度:40.19億個
(国土交通省 宅配事業と国際物流の現状と課題 より)

上記数値に、仮の平均単価1,000円をかけると、約4兆円の市場規模となります。
正確ではないにしても、それなりの数値だと思われます。

 

一方、私の推定結果では、宅配便の個数:78億個、市場規模:6.2兆円と推定されました。
市場規模は、恐らく実際よりも大きめに推定されていると思われます。その原因としては、宅配便の個数を実際の約2倍で見積もった事にありそうです。

細かい部分では、違いがあると思いますが、全体的な規模間としてはそれなりの精度になったと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました