今日も頭の体操を兼ねてフェルミ推定を行います。
本日のお題は、日本における「ポストの設置数」です。
様々な領域において電子化が進んでいますが、保管性の観点から書類の実物がなくなることはないのではないかとおもいます。
そんな書類の授受を助けてくれるのが郵送であり、郵送の窓口のうちの1つとしてポストが位置づけられていますね。
路上に立つ赤いポストは新規設置されていないように感じていますが、一部のコンビニにはポスト設置されたりしていて、実は昔に比べるとポストの数は増えているのかもしれません。
そんなポストの数をざっくり推定してみます。
推定
路上に立つポストとコンビニ内のポストの2種類のポストの合計の値を推定してみます。
先に結論を示すと、日本のポストの設置数は約3.7万個と推定されました。
詳細を次に示します。
路上に立つポスト
日本の面積が38万㎢のうち、4分の1の面積がそれなりの利便性に生活できる領域とすると、約10万㎢の面積の中に路上に立つポストが設置されていると考えます。
仮に1㎢の面積の中に1つのポストが存在する場合、どの程度の感覚かを考えてみると、
「自分のいる地点から東西南北どの方向に行っても、大体1㎞歩けば1つポストが見つかる」
というレベルが1㎢の面積の中に1つのポストが存在するということです。
都会ではありえそうですが田舎では若干多いような気がするので、全国平均としては2㎞歩けば1つポストが見つかる程度(4㎢の面積の中に1つのポストが存在するレベル)だと仮定すると、
日本の比較的便利な生活圏とした10万㎢の面積の中には、約2.5万個のポストが立っている事になります。 ※ここには郵便局の前に設置されたポストを含む想定です。
コンビニ内のポスト
コンビニのポストついても同様に考えます。
日本の比較的便利な生活圏とした10万㎢の面積の中に、どの程度のコンビニがあるかを考えてみます。
あくまでも感覚ですが、都会でのコンビニの密集度合いや、大きな国道の両脇にコンビニが連なっている事を考えると、コンビニの店舗数は路上に立つポストを超えているのではないかと思います。
そこで、全国平均として2㎢の面積の中にコンビニが1店舗存在すると仮定すると、日本の比較的便利な生活圏とした10万㎢の面積の中にコンビニは5万店舗存在することになります。
すべてのコンビニにポストが設置されているわけではないので、5万店舗のうち4分の1にポストがあると仮定すると、コンビニ内のポストの数は約1.2万個となります。
日本のポストの設置数
路上のポスト2.5万個とコンビニ内のポスト1.2万個を足し合わせると
日本のポストの設置数は、約3.7万個と推定されました。
答え合わせ
最後に答え合わせをしてみます。
郵便ポストの数保育所等の運営に要する費用
2016年度末:181,523本
(総務省 郵便事業関連施設数 より)
こちらで推定した数よりも実際には5倍程度のポストの数があるようです。
ポストの内訳を探しても見つからないので、どの部分の前提が間違えているのかわかりにくい状況ですが無理やり検証してみます。
コンビニの店舗数を調べてみると、2017年で約5.5万店舗のようです。すべての店舗でポストを設置していた場合でも5.5万本のポスト数だということは、路上に設置されたポスト数は最低でも12.5万本はありそうです。
今回は路上のポスト数を2.5万本と見積もったので、実際の約5分の1程度の推定結果になってしまったのではないかと考えます。
つまり、「4㎢の面積につき1つのポストがある」という仮定が実際よりも少な目で、「0.8~1.0㎢の面積につき1つのポストがある」というのが実際の状況なのかもしれません。
今回の推定は、実際よりも乖離が大きい結果になってしまいました。
ただ、ポストが近場にたくさんあるという事は、郵便局のネットワークが近くにあるということです。そう思うと、私が老後を迎えるころには、郵便局から便利なサービスが提供される事もあるのかもしれませんね。
これまで行った推定結果に興味のある方はこちらからどうぞ
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